7/8(水) 23:49配信
ロイター

米ニューヨーク連銀の市場グループ責任者、ダリープ・シン氏は8日、新型コロナウイルス感染拡大を受け3月に市場のボラティリティーが高まった際、連邦準備理事会(FRB)が導入した緊急融資措置は市場の安定化に貢献したとの認識を示し、FRBは必要に応じて対応を調整する用意があると述べた。ワシントンのFRB本部で2018年7月撮影(2020年 ロイター/Leah Millis)

[8日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀の市場グループ責任者、ダリープ・シン氏は8日、新型コロナウイルス感染拡大を受け3月に市場のボラティリティーが高まった際、連邦準備理事会(FRB)が導入した緊急融資措置は市場の安定化に貢献したとの認識を示し、FRBは必要に応じて対応を調整する用意があると述べた。

シン氏は、家計や企業に対する流動性維持に向けFRBが導入した措置の一部はそれほど多く利用されなかったものの、市場機能の維持に役立ったと述べた。

ただ、見通しを巡る不確実性が高いため、FRBは警戒を続ける必要があると指摘。「不良債権や企業破綻の増加が懸念される中、銀行部門がどの程度耐えられるか注視する必要がある」とし、「先行き不透明感は著しく高く、現在のリスクに真摯に対応し、必要に応じて調整するというコミットメントを堅持する必要がある」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d9b5e74961a36539980913175b8d97a228d1ebe2