緊急事態宣言は全面解除されたが、当面は人との距離を意識し、流行の第2、第3波に備えなければならない。

心配なのはお年寄りだ。日本の65歳以上の高齢者延べ約50万人を対象とした大規模疫学調査
「日本老年学的評価研究(JAGES)」では、外出や人との交流が減ると認知症や要介護のリスクが高まることが分かっている。

閉じこもりが高齢者にどんな影響を与えるのか、JAGESは蓄積した多くの研究成果を振り返り、報告をまとめた。

例えば、歩行時間が1日30分未満、外出頻度が少ない、友人と会う頻度が月1回未満、
地域の会への参加がない、仕事や家事をしていない――といった高齢者は、
3年間で要支援以上の要介護認定になりやすいことが過去の研究で示されている。

同様に、外出や買い物をしない人は、する人に比べて3年後に認知症を発症するリスクが約2倍になるという。
https://mainichi.jp/articles/20200716/dde/012/040/011000c