高知県は16日、四万十市を訪れていた大阪府の30代の女性会社員が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。女性は「仕事で訪れた」と県に説明していたが、感染確認後に連絡が取れなくなり、所在も不明という。

 県によると、女性は13日、JR西日本の高速バス(午前6時半大阪駅発、同11時40分高知駅着)で高知市に到着後、四万十市に移動した。せきや悪寒の症状があり、14日に37度台の熱が出たため、四万十市内の医療機関で受診。15日に陽性が確認され、午後3時ごろに主治医が電話で結果を伝えた。その後、県が入院手続きをやりとり中に女性と連絡がつかなくなった。

 女性は「会社の支店を四万十市に出す仕事で来た」と県に電話で説明。しかし県の調査で確認できず、高知市から四万十市への移動手段や宿泊場所も確認が取れていない。女性は自由診療で受診していた。医療機関を出て、タクシーで市街地へ移動した後の足取りが不明という。

 県内の感染確認は76人となった。県は今後も女性に連絡を取るとしており、健康政策部の家保英隆副部長は「できるだけ速やかに女性を医療機関につなげたい。何か情報があれば保健所に連絡してほしい」と話した。【郡悠介】

毎日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/ff2a226cca2858c2f1a4ca1a7f9727efba6dcff3