英政府は27日、国民の肥満を減らすため、「不健康食品」の広告や販売方法に新しい規制を導入する方針を発表した。
新型コロナウイルスに感染した場合に重症化するリスクを減らすのが狙いという。

3月末に感染したジョンソン首相が、自身の「太りすぎ」への反省から導入を決めた。

新しい規制は、糖分や塩分などを多く含む食品を対象に、午後9時前にテレビCMやネット広告を流すのを禁じ、
「一つ買えばもう一つ無料」などの販売促進策も禁止する

。飲食店のメニューにはカロリー表示を義務づけ、消費者に「より健康的な選択を促す」という。食品業界などは反発する可能性がある。
立法措置が必要で、実際の導入時期は未定だ。

 政府発表によると、イングランド地方に住む大人の6割は体重が基準を超えるか肥満で、
小学校を卒業する子どもの3人に1人も同様の状態にある。コロナの脅威から身を守るため、国家的な減量の取り組みが必要だとした。

 ジョンソン首相は27日、ツイッターへの投稿動画で3月末に新型コロナに感染して一時は集中治療室に入った体験に触れ、
「私は太りすぎていた」と述べた。
回復後は愛犬と一緒に走って健康づくりに励んでいることをアピールした上で、新たな施策は国民の減量を助けるためだと理解を求めた。

https://www.asahi.com/articles/ASN7X7KKJN7XULFA001.html