九州新幹線西九州(長崎)ルートの新鳥栖−武雄温泉の整備方式を巡り、佐賀県は31日、国土交通省からの環境影響評価(アセスメント)の提案を拒否する考えを改めて示した。国交省は8月中にアセスの手続きに入らなければ、フル規格化で見込んでいた2023年度の着工が困難になるとしており、計画全体が国の想定より遅れるのが避けられそうにない。

 佐賀県の山口祥義知事は同日、県庁で報道陣に「(提案には)既に回答したとの認識だ」と述べ、拒否する意向を重ねて表明。国交省にもこうした意向を改めて伝達したという。

 国交省によると、着工の前提となるアセスには2〜3年かかる見込み。秋に繁殖期を迎えるタカやワシの行動調査のため、今夏から業者選定などの手続きに入る想定だったが、実現が見通せない状況になった。担当者は取材に対し「間に合わなければアセスの開始が1年単位で遅れ、着工もずれ込む」と説明した。

 整備新幹線では、北陸新幹線の敦賀−新大阪で23年度着工を目指してアセスが進む。国交省は長崎、北陸の2ルートの建設予算をまとめて確保するため、佐賀県内のアセスを同年度までに済ませたいとしている。

 国交省は15日の県との協議で、県が議論を求めている五つの整備方式の全てに対応するアセスを提案。県側はその場で拒否したが、国交省は31日までに再考するよう求めていた。

 長崎ルートは、武雄温泉−長崎が22年度に暫定的に開業予定。博多−長崎は武雄温泉で在来線との乗り換えが必要なため、国交省は整備を急ぎたい考え。佐賀県は「そもそもフル規格を求めておらず、スケジュールありきではない」としている。 (森井徹、北島剛)

2020/8/1 6:00 西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/631429/

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