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識者「長短より距離が大事」

新型コロナウイルスの感染防止対策で福岡県が会食の時間制限などを要請した5日、
「仕方ない」と冷静な受け止めをする店や利用者がいる一方、2次会以降の利用が多い飲食店は
「開けるなと言っているのと同じ」と反発した。専門家は「短時間でも感染の恐れはある」と強調しており、
会食の在り方に改めて注意を向ける必要がありそうだ。

■理解

東京都などが酒類を提供する店の時短営業を要請する中、福岡県は2時間の時間制限を設けて
「1次会のみOK」とお墨付きを与えた。福岡市・天神のバーのオーナー池尻将吾さん(37)は
「『2時間以内』は夜の店など特定の店舗にダメージがないよう考えてくれた」と評価し
「ルール内だと客も後ろめたさを感じない」と前向きにとらえた。

「2時間は長く、1時間ぐらいでもいいのでは」と話したのは、那珂川沿いのテラス席で茶を楽しんでいた市内の女性(67)。
店選びには注意しており「真面目に対策をしている人のためにも要請は必要」。

■不満

福岡市・中洲など繁華街では客足が落ち込んだままの店は少なくなく、さらに打撃を受けそう。
8日から月末までの休業を決めていたスナック経営の田中真子さん(52)は「スナックやクラブには行くな、ということ。
休業要請すると補償が発生するから嫌なんでしょ」と皮肉った。別のスナックのオーナー女性(68)も
「どれだけの経営者が肩を落とすか分からない」と反発した。

北九州市小倉北区の小料理店「グリーンオニオン」は売り上げが一時月約2万円にまで減った。
昼の営業に力を入れる店主の樋口静子さん(65)は「会社員は既に団体で利用しておらず、要請に意味はあるのか。
助成金などの支援とセットでやって」と注文した。関西から訪れた親子は「福岡はおいしいものが多い。
経済を考えるとマイナスだ」と残念がった。

■警鐘

感染者を受け入れる県内の医療機関は患者の増加に戦々恐々としている。
ある院長は「医療提供体制を守るため、会食の全面自粛などもっと強い要請が必要」と提起した。
一方、九州大の橋口隆生准教授(ウイルス学)は「2時間なら飲み会をやっても大丈夫、
という誤ったメッセージにならないか」と懸念。感染リスクを減らしつつ会食をするには時間の長短以上に、
間隔の保持や会話を控えるなどの対策が有効だと指摘した。

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