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大文字山で燃やされるのは薪(アカマツ)が600束、松葉が100束、麦わらが100束。要するアカマツは25本、約4トン。前日の8月15日正午頃より、慈照寺の門前で護摩木を受け付けている。

薪については主に大文字保存会が管理する、大の字周辺およびそれより上部の約12ヘクタールに及ぶ共有林のものが使用されるが、
近年マツクイムシによる被害や、時代の流れによるアカマツ林の手入れ不足・土壌の肥沃化(アカマツは痩せた土壌を好む)による影響などもありアカマツが減少。植林を行ったり、隣接する銀閣寺山国有林から融通されるなどして対応している。

各火床については古来は杭を立てそれに松明を結わえたものとなっていたが、寛文・延宝年間(1661年 - 1681年頃)には、薪を積み上げる形に移行した。
近年までは単に土を掘ったところに薪を井桁に積み上げたものであったが、1969年以降、火床については細長い大谷石を二つ並べたもの(上から見ると「=」の形状)に薪を井桁に積み上げるかたちとなっている。
薪の間には松葉を詰め、周囲には麦わらを立てかけ、点火を行っている。