顧客被害14人500万円 ドコモ口座問題で中国銀発表
9/11(金) 22:07配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6490d4f67b7ef0195db47d06be4da8a0a7e537be

 中国銀行(岡山市北区丸の内)は11日、電子マネー決済サービス「ドコモ口座」を使った不正な預金引き出し問題で、同行顧客の14人計約500万円の被害が同日正午までに判明したと発表した。1人当たりの被害額は最大60万円だった。

 今月4日に身に覚えのない引き落としに関する問い合わせがあり、被害が発覚。7日にドコモ口座に同行口座をひも付けている顧客約3千人を対象に調査を始め、10万円以上の被害が疑われるケースを優先して電話確認を進めている。フリーダイヤル(0120―259―007)で相談にも応じており、7〜10日の4日間で約470件の問い合わせがあったという。

 セキュリティー強化策も併せて発表。提携先のスマホ決済サービス4業者の口座と同行口座をひも付ける際、顧客が届け出ている電話番号に1回限りのパスワードを自動音声で送り、入力してもらうことで成り済ましを防ぐ。11日からメルペイ、LINE(ライン)ペイ、16日からJコインペイに導入。現在利用を停止しているドコモ口座にも適用する。

 同行は「顧客に安心してもらえるよう迅速にセキュリティーを強化した。今後の被害拡大はないとみている」としている。

■相談13件 岡山県警捜査へ

 岡山県警は「ドコモ口座」を使った不正な預金引き出しの相談が10日現在で13件寄せられているとして、電子計算機使用詐欺、私電磁的記録不正作出容疑を視野に捜査に乗り出す。

 県警によると、相談は4日から相次ぎ、いずれも今年8月以降、開設した覚えのないドコモ口座に預金の一部が無断で送金されていた。県警は被害実態を把握するため、銀行や預金者らから不正に引き出された経緯を詳しく聞き取る方針。