中国の科学技術は日進月歩の発展を遂げているが、それでもまだ中国が掌握できていない基幹技術があり、これらの技術は日本が握っているのだという。中国メディアの百家号は11日、中国がまだ手にしていない日本の基幹技術を6つ紹介する記事を掲載した。

 1つ目は「半導体」だ。中国では半導体というと台湾、韓国のイメージが強いが、半導体材料では日本は世界市場の半数以上のシェアを占めていると指摘。日本には長年の技術の蓄積があり、中国はもちろん、欧米でも追いつけないと伝えている。

 2つ目は「重機」だ。日本は大型重機で最も核心的なエンジン技術を掌握しているとしている。中国でも国産品があるものの、掘削機は日本からの輸入が多く、日本は重機の生産で米国に次ぐ世界で2番目に強い国になっているとした。3つ目は「産業用ロボット」。この分野で日本はこれまでも、現在も「日本の天下」になっているという。

 4つ目は「ベアリング製造」。世界の10大製造企業のうち、日本企業が5社を占めていると記事は指摘。中国でも製造できるようになったが、基本的に模倣品でイノベーションに乏しく、高速鉄道や高級車などに使用する質の高いベアリングは日本からの輸入に頼っているとした。5つ目は「精密機器」。例えば、有機EL(OLED)の最大出荷企業はサムスンだが、OLED製造に必要な蒸着装置は日本製だと紹介した。

 6つ目は「炭素繊維」。この分野で主な技術を握っているのは日本で、海外の宇宙開発に使われている炭素繊維は日本製だと紹介した。中国も炭素繊維で努力を重ねているが、現時点では品質面で日本に大きく差をつけられているとしている。

 中国も科学技術で急速に発展し、多くの分野で国産品が作れるようになっているようだが、品質では日本に大きく引き離されているようだ。匠の国として尊敬されている日本では、先進的な基幹技術でこれからも世界をリードしていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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