「70年やってるけど初めてだ」と漁師も驚いている。網にかかったのはジンベイザメだった。「沖縄では見たことあるけど」。しかし、場所は北海道・小樽だ。 北海道東部でもマンボウが大量に網にかかる。何がどうなってるのか。

サンマ、サケ南下できず、海の幸は軒並み1か月遅れ
居座り続ける残暑にみんな参っている。きのう18日(2012年9月)の秋田市は36.1度と史上最も遅い猛暑日を記録した。ブドウ農家は「暑さは果物には最高なんだけど」というが、暑さに耐えられなかったものも数多く出ている。だが、この暑さ、気温だけじゃなかった。

ジンベイザメがかかったのは小樽に近い余市町の秋サケの定置網だ。おとといのことで、びっくりした漁協が「おたる水族館」に連絡、水族館はすぐ飼育・展示を始めた。体調3.5メートル、体重400キロのオスで、北海道でははじめてという。ジンベイザメは熱帯から亜熱帯、温帯に生息する。北海道は亜寒帯だ。小樽だけじゃない。釧路沖では8月末から、これも熱帯の魚のマンボウがかかり始め、1日に1000匹にもなった。これまでたまにかかることはあったが、こんなことはなかったという。

原因はどうやら海水温だ。小樽はこの時期は20度前後、釧路は17度前後のはずが、それぞれ28度、23度もある。28度というのはもう熱帯の海だ。おかげで、サバ、マンボウが来る一方で、例年なら旬のはずのサンマ、サケが南下できない状態らしい。

https://www.j-cast.com/tv/2012/09/19146796.html?p=all