骨折時の暴行の詳細


Aさんは抵抗をしたが、男子児童であるBの方が圧倒的に力が強く、滑り台の上で、顔やお腹を十数回膝蹴りをされ、引きずり倒された。
Aさんは咄嗟にうつ伏せになって身を守ろうとするが、Bの暴力は止まらず、頭を足で踏みつけたり、執拗にAさんの手を狙って、跳ね上がりながら踏みつけた。

逃げようとするAさんが動けば腰や背中を激しく踏みつけ、髪の毛を掴み、滑り台の鉄板に頭を十数回叩きつけた。
グッタリとしたAさんの上にBは跨り、「王様や」と言って笑った。Aさんは恐怖と身体の痛みで、泣き続けていた。暴行現場は、長さ160センチ程度・幅80センチ程度の狭い空間であった。

一緒にいた女子児童らは「やめてや!」「先生呼んでこよう!」と叫んだ。
Aさんは殺されると思ったのだろう、その女子児童らに「お母さん呼んで」と頼んだ。
記録や証言記録では定かではないが、暴力は午後4時半ごろから被害女児の母親が公園に到着するまでの5時ごろまでの間、続いたものと考えられる。

怪我の状態は、病院の診断書から明白である。
「左小指基節骨骨折」「腰部打撲」「胸部打撲」「左小指中節骨骨瑞線損傷」「前額部打撲擦過傷」「右足関節捻挫・打撲」

医師によれば、左手の小指は、根元から折れ、指の骨の損傷が激しいため、後遺症が残る可能性があると話したそうだ。事実として、Aさんは後遺症に悩まされている。