イタリアで20日、国会議員の定数をおよそ3分の1削減するための国民投票が始まりました。地元メディアは賛成多数となる見通しを伝えています。

 投票が行われている国会議員の定数削減案では、下院の定数を630議席から400議席に、上院の選挙で選ばれる315議席を200議席に減らすとしています。可決されれば、次回の総選挙から上下院合わせておよそ3分の1にあたる345議席の削減となります。投票は現地21日に締め切り即日開票され、地元メディアによりますと、賛成多数の公算が大きいということです。

 イタリアでは、既存政党が腐敗していると批判し支持を広げた「五つ星運動」が前回2018年の総選挙で与党となり、議員定数削減を訴えていました。地元紙は、今回の削減案で年間およそ100億円の経費削減が見込まれると報じています。

 投票に先立ち、コンテ首相は「議員削減により国会の機能が損なわれることはない。逆に、国会議員の信頼性を高めるための改革の第一歩になる」と強調しています。(21日08:04)

https://news.yahoo.co.jp/articles/f2e6b346398c92613c18653999dab25d68433c34
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