兵庫県姫路市内で車を運転し、別の車に執拗(しつよう)にクラクションを鳴らしたり、2、3メートルの距離まで詰めて追走したりしたとして、兵庫県警交通指導課と姫路署が近く、道交法違反(あおり運転)の疑いで40代の中学校教員の男性=姫路市=を書類送検する方針を固めたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。あおり運転を厳罰化した6月30日の改正道交法施行後、兵庫県内での適用は初めて。

 男性は7月8日夕、姫路市内の県道で、30代の女性が運転する車を妨害した疑いが持たれている。

 捜査関係者によると、信号のない交差点で、脇道から県道に入ろうとしていた男性の車の前方が県道に出過ぎていたため、県道を走っていた車の女性がクラクションを1回鳴らした。すると、男性は女性の車に対してクラクションを執拗に鳴らしたり、距離を詰めて追いかけたり、無理な追い越しを繰り返したりしたという。

 女性からの届け出を受けた県警がドライブレコーダーや周辺の防犯カメラの映像を解析。男性が約340メートルにわたってあおり運転していたことを裏付けた。

 改正道交法ではあおり運転を「妨害運転」と規定し、他の車の通行を妨げる目的での逆走、急ブレーキ、急な車線変更など10行為を違反の対象とする。罰則は最高で5年以下の懲役または100万円以下の罰金。免許は即取り消しとなり、再取得できない「欠格期間」は最大3年に設定されている。

9/28(月) 5:30 神戸新聞NEXT
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