国内最大のツル越冬地 鹿児島 出水 今シーズン初飛来確認
2020年10月18日 1時02分

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国内最大のツルの越冬地として知られる鹿児島県出水市で17日、今シーズン初めてとなるツルの飛来が確認され、ひとあし早い冬の訪れを告げました。

出水市の出水平野は、毎年1万羽を超えるマナヅルやナベヅルが繁殖地のシベリアなどから渡ってくる国内最大の越冬地で、飛来するツルは国の特別天然記念物に指定されています。

県ツル保護会によりますと、17日午後2時すぎ、ナベヅル1羽が降り立っているのが見つかり、今シーズン初めてとなるツルの飛来を確認したということです。

ツルが初めて飛来したのは、去年は10月18日で時期としてはほぼ平年並みです。

出水平野では昨シーズン、1万5529羽のツルが飛来し、23シーズン連続で1万羽を超えました。

市は来年度、出水平野について、重要な湿地の保全を定めたラムサール条約への登録を目指しています。

訪れた人たちは、写真を撮るなどしていて、市内の70代の男性は、「楽しみに待っていました。1羽来たら次々と来ると思うので、わくわくします」と話していました。

ツルの飛来は、ことし12月にかけてピークを迎え、来年1月下旬ごろ、北に向けて飛び立つ「北帰行」が始まる見通しです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201018/k10012668881000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201018/K10012668881_2010172252_2010180102_01_02.jpg