1983年(昭和58年)の中曽根総理の国会答弁には
「学会やらあるいは学術集団から推薦に基づいて行われるので
 政府が行うのは形式的任命にすぎません」とあります

「政府が行うのは形式的任命にすぎません」という部分だけを切り取ると
前提条件が見落とされてしまいます。

「学会やらあるいは学術集団から推薦に基づいて」の「学術集団」には
日本学術会議は含まれません
この答弁は、会員の選出が選挙から学会推薦に移行する際のものなので
「学会やらあるいは学術集団」は「学協会」と読むべきものです

1983年の答弁をもとに「現在も任命は形式的なもの」ということはできません
現在は、会員が個人として後任の候補者を推薦するという制度になっているので
1983年時点とは事情が異なります