厚生労働省は23日、新型コロナウイルスに感染した重症患者のうち入院後に死亡した人の割合が、
春先に感染拡大した「第1波」と比べて6月以降の「第2波」では半分近くに下がっていたことを明らかにした。

国立国際医療研究センターのデータベースに登録された全国の入院患者約6100人(9月4日時点)の症例を分析した。
それによると、人工呼吸器を着けるなど入院時点で重症だった患者のうち、その後死亡した人の割合は、
6月5日以前の第1波では19・4%だったのに対し、第2波の6月6日以降では10・1%にとどまった。

年代別の内訳は、29歳以下が5・6%→0%▽30〜49歳は2・2%→0%
▽50〜69歳は10・9%→1・4%▽70歳以上は31・2%→20・8%――にそれぞれ下がった。

死亡率が低下した理由について田村憲久厚生労働相は23日の記者会見で、
治療法が一定程度確立されてきたことに加えて、第1波と比べて医療提供体制が整ってきたことを指摘した。
https://mainichi.jp/articles/20201024/k00/00m/040/012000c


会合では、感染者の死亡率が低下したとの分析も報告された。有症状者は1〜4月の「第1波」では6.59%だったが、
6〜8月の「第2波」で1.86%に低下。無症状者も5.62%が0.96%に下がった。

一方で、70代以上は症状の有無や時期にかかわらず高い水準だった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020102201083&;g=soc