新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しているヨーロッパでは、イタリアで飲食店の夜間の営業ができなくなるなど
各国で再び規制が強化されていて、経済的な影響を懸念する声が強まっています。


イタリア 飲食店営業 原則午後後6時まで


イタリアでは、10月だけで新型コロナウイルスの感染者が20万人以上増え、累計の感染者は54万人を超えています。
飲食店の営業は26日から原則として午後6時までとなり、首都ローマでは午後6時を過ぎるとテラス席のいすを片づけて店じまいをする様子がみられました。

中心部でレストランを経営する男性は「取り返しのつかない大きな損失になる。将来がどうなるかことばもない」と話し、先行きに懸念を示していました。

飲食業の団体は、新たな規制による損失額が27億ユーロ、日本円でおよそ3400億円にのぼり深刻な打撃になるとしています。

ドイツでも先週以降、1日当たりの感染者数が1万人を超える日が続いていて、11月から開かれる予定だった、
世界的に有名なニュルンベルクのクリスマスマーケットの中止が発表されました。

ドイツでは各地のクリスマスマーケットが開催の中止や、規模の縮小を決めています。

ヨーロッパでは1年で最も消費活動が活発だとされるクリスマスシーズンを前に規制が再び強化されることで、
経済的な影響を懸念する声が強まっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201027/k10012682591000.html