転売目的で仕入れたマスク約282万枚の代金支払いを逃れる目的で納入業者を監禁したとして、警視庁浅草署は16日、住居不詳、特定抗争指定暴力団・山口組系幹部、西村寛童(かんどう、本名・裕之)容疑者(55)ら3人を監禁と恐喝未遂容疑で逮捕したと発表した。同署は、新型コロナウイルスの流行で4月にマスクを発注したが、納入した5月に供給量が増えて市場価格が下がり、高額転売ができなくなったことから事件に及んだとみて調べる。

 逮捕容疑は5月19日午後5時〜同20日午前4時ごろ、購入した不織布マスク約282万枚の代金約7440万円の支払いを逃れようと、納品した貿易会社役員の男性(28)を「不良品を売りつけられた」などと脅して東京都台東区の風俗店事務所に監禁したとしている。男性は、3人がいなくなったすきを見て事務所から逃げ出し、けがはなかった。3人は「身に覚えがない」などといずれも容疑を否認している。代金は支払っていないという。【最上和喜】

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