日本医師会の中川俊男会長は18日、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が増加している現状について「危機が迫っている」と述べた。医療提供体制については「東京や北海道はすでに逼迫している。正念場だ」とし、医療崩壊を防ぐために国民に対して感染拡大地域への往来を自粛するよう呼びかけた。

同日開いた定例の記者会見で見解を述べた。中川会長は「今後も感染拡大が続けば、より強い政策をとらなければならなくなる」と警戒感をあらわにした。

観光需要喚起策「Go To トラベル」については「感染者数の推移をみると拡大に関与している」との見方を示した。「万全な感染予防対策が結果として一番の経済対策につながる」と指摘し、「今週末を我慢の3連休としてもらいたい」と訴えた。

2020/11/18 17:10
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66373890Y0A111C2MM8000/