フランスのマクロン大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために全国で行っている外出制限などの措置について、
今週末から小売店の店内に客を入れての営業を認めるなど、段階的に緩和することを発表しました。

フランスでは、先月30日から全国で外出制限などの措置を行っていて、
今月上旬に6万人を超えた1日の新たな感染者数は、先週は平均で2万人程度になっています。

マクロン大統領は日本時間の午前4時からテレビ演説を行い、「第2波のピークは越えた」としたうえで、
今週末から段階的に制限を緩和する方針を示しました。

それによりますと、今月28日から小売店について感染防止策をとることを条件に店内に客を入れての営業を認めるとしています。
さらに感染状況が改善すれば、来月15日からは地域にまたがる長距離の移動を認めるとしています。

クリスマスに向けて小売店の売り上げを取り戻したいという経済界や、
年末の休暇をふるさとや旅先で家族とともに過ごしたいという市民の声に配慮したものとみられます。

一方で、飲食店の店内での営業は引き続き認められません。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201125/k10012729601000.html