茂木敏充外相は、中国の王毅国務委員兼外相の沖縄県・尖閣諸島をめぐる暴言に毅然(きぜん)たる態度を見せなかったと批判されている問題について、24日の共同記者発表の直後、再開した会談の中で反論したと明かした。「わが国の立場、考え方を改めて強調した」と27日の記者会見で述べた。

 共同記者発表は1回目の会談後に行われ、王氏は茂木氏の後に発言した。

 その場で反論しなかった理由に関し茂木氏は「記者発表は会談の概要について、それぞれ1度ずつ発言するルールだったためだ」と説明した。

 一方、茂木外相のフェイスブック(FB)は炎上している。

 茂木氏は24日夜、自身のFB上で外相会談の報告、王氏と握手代わりの“肘タッチ”を笑顔で交わす写真をアップした。FBは5000人以上のフォロワーを抱える人気だが、300人近いコメントの大半が批判で埋め尽くされた。

 「茂木外相は三島(由紀夫)が予言した腑抜けな日本の象徴だ」「何ヘラヘラしているのですか?」「一体どこの国の大臣?」「王毅外相に言われたい放題」「無能な外務大臣は要らない」「河野太郎さんなら絶対に尖閣の発言は許さなかったし、させなかった」「共同会見で言われっぱなしの茂木外務大臣は更迭を!」など辛辣(しんらつ)な書き込みが連日続いている。

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