東京五輪・パラリンピック大会の延期に伴う追加費用を巡り、国と東京都で公金1910億円を投入することが4日決まった。「仕方ない」「やめた方がいい」―。大会組織委員会がある東京・晴海と、西新宿の都庁周辺では賛否の声が聞かれた。(原田遼、小倉貞俊、松尾博史)
◆「もう一度五輪を」「感染爆発が起きたらもっと大変」
 組織委事務局に近い中央区晴海の公園。孫と遊びに来ていた男性(73)は「これだけ準備してきたのだから、追加支出はやむなしだ」と語る。高校生の時に開催された1964年東京五輪で柔道を観戦したといい、「感激は今も覚えている。日本でもう一度五輪を開催してほしい」と願った。
追加経費の負担について説明する小池百合子知事=東京都庁で

 一方、書家の女性(57)は「これだけの税金を使うなら開催自体をやめてほしい。商業主義となっている近年の五輪のあり方をもう見直すべきだ」と訴える。休憩していた神奈川県在住の会社員男性(26)も「飲食店などを支援した方がいい。無理して開催して感染爆発が起きたらもっと大変になる」と話した。
◆「外国からウイルス…今は我慢する時でしょ」
 「追加費用がどうというより、開催に反対ですね」と話すのは、都庁周辺で長女(3つ)と散歩していた新宿区の自営業女性(39)。コロナ禍で他県に住む両親とずっと会っていないといい、「五輪で外国から強い型のウイルスが流入したら、もっと大変なことに…。今は我慢するときでしょう」

 仕事で新宿を訪れた調布市の著述業の男性(58)も追加費用に否定的だ。都が新型コロナ対策で1兆円以上の費用を支出していることを挙げ、「もし今、大災害が起きたら財政的に対応できるのだろうか」と不安をのぞかせた。
◆開催に確信持てずチケットはキャンセル
 新型コロナの感染拡大の収束に懐疑的な渋谷区の主婦(46)は「本当に大会を開催できるのでしょうか。確信が持てませんね」。パラ大会の競技観戦チケットを購入していたが、キャンセルするという。
 都庁近くの新宿中央公園にスズメの撮影に来ていた新宿区の主婦(46)は「中止したら開催準備や選手の努力が全て無駄になってしまう」と理解を示しつつ、「出せる範囲の費用でできる大会を」と付け加えた。

東京新聞 2020年12月05日 13時07分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/72588
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