この記事では、「巣ごもり消費」の定義や、「巣ごもり消費」の中でも需要が高まっているカテゴリについてまとめました。
新しいトレンド「巣ごもり消費」
「巣ごもり消費」とは、新型コロナウイルスの影響による外出自粛にともない、自宅にいながら買物をしたり、ネットでの娯楽を楽しんだりするなどの新しい消費者行動を指します。
コロナの影響で消費者行動が変化
2020年4月、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、全国に緊急事態宣言が発令されました。多くの人が不要不急の外出を控えるようになり、自宅で過ごす時間が増えたことで人々の生活スタイルは大きく変化しました。
例えば、外食や直接店舗での買い物の頻度が減り、自炊やフードデリバリー、ECサイトでのお買い物利用が増えました。また満員電車を避け、企業はテレワークを推進するようになりました。
そのため、自宅で過ごすためにさまざまな道具や機器が必要になりました。自炊をするための調理道具や、テレワークをするためのPC機器などです。また、音楽コンサートなどの娯楽も制限されたため、ネットを通じて自宅でエンターテインメントを楽しむ人も増えました。
このように、自宅で過ごすために行っている消費者行動が「巣ごもり消費」とよばれ、新たなトレンドとして大きな注目を集めているのです。
【タイプ別】消費者のおうち時間
株式会社NKBの調査によると、「巣ごもり消費」は7つのタイプに分類されることがわかりました。
・おうち時間充実型
・エクササイズでストレス発散型
・趣味に没頭エンジョイ型
・趣味&実益を兼ねた手作り型
・自己投資・スキルアップ型
・自分見つめなおし型
・癒し・リラックス型
それぞれ順番に解説していきます。
おうち時間充実型
自宅で過ごす時間を充実させたいと考える消費タイプです。フードデリバリーやお取り寄せグルメでちょっとした贅沢を味わったり、動画配信サービスでドラマや映画を楽しんだりするようです。
エクササイズでストレス発散型
外出自粛による運動不足やストレスを解消するために、室内で体を動かしたいという消費タイプです。部屋の中でストレッチや筋トレをしており、その際にエクササイズDVDや運動系のゲームソフトを活用している人が多いようです。
趣味に没頭エンジョイ型
ゲームや読書などの趣味に没頭する消費タイプです。家族や友人とオンライン上でコミュニケーションをとりながら楽しめるゲームは、大きな人気を集めています。
また、月額料金で雑誌や小説などの電子書籍を楽しめるサービスの利用者も急増中です。
趣味&実益を兼ねた手作り型
マスク不足の影響で、自分で布マスクを作る人が増えました。また、空いた時間を利用して洋服や小物、手間のかかる料理を作るなど、手作りを楽しむ人もたくさんいます。
自己投資・スキルアップ型
テレワークの推進による働き方の変化や、勤めている会社の経営状態の悪化などにより、これからのキャリアを見なおす人が増加しました。
スキルアップや安定した収入を確保するために、新しい分野の勉強や副業、投資などに取り組む流れは加速しています。テキストを購入したり、オンラインセミナーに参加したりするなど、時間を有効に活用して積極的に勉強に取り組んでいるようです。
自分見つめなおし型
部屋の片付けや不要な物を捨てるなど、生活空間を整えることで自分を見つめなおすタイプです。気分転換のために部屋の模様替えをする人もいます。
またメルカリなどのフリマアプリを利用して、不要になった物を売ることでお小遣いを稼ぐ人も増えました。
癒し・リラックス型
目に見えないウイルスとの戦いや、外出自粛によるストレスを緩和させるために、癒やしやリラックスを求める人が増えています。
家庭菜園をはじめたり、ペットを飼いはじめたりしている人も多く、生活のなかに癒しを取り入れているようです。
https://marketing.creditsaison.jp/article/2020/10/19/84