東京地検の検察事務官が新型コロナウイルス感染後に無断で福岡市に移動していた問題で、同地検は12日、事務官を厳重注意処分にしたと発表した。事務官は同日付で辞職した。

 地検によると、事務官は捜査部門に所属する20代の男性。昨年12月17日に感染が判明し、27日まで都内の自宅で待機するよう命じられたが、23日夜に高速バスに乗り、24日昼に福岡市に到着していた。私的な理由で人と会っていたという。

 東京地検の山元裕史次席検事は記者会見し、「私的な理由であることなどを勘案し、厳重注意処分とした」と説明。事務官の行動をきっかけとした新たな感染者は確認されていないと述べた。
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