石破茂元幹事長 「国会議員会食自粛令」が出た夜に「博多9人ふぐ宴会」写真
1/13(水) 16:12配信
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石破茂元幹事長 「国会議員会食自粛令」が出た夜に「博多9人ふぐ宴会」写真
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 1都3県を対象に「緊急事態宣言」が発出され、二階俊博幹事長が自民党国会議員に会食自粛を求める通達を出した1月8日。その当夜に、自民党の石破茂元幹事長(63)が、福岡県で飲酒を伴う多人数の会食に参加していたことが、「週刊文春」の取材でわかった。

 会食の参加者は、石破氏のほか、山崎拓元自民党副総裁(84)、三原朝彦衆院議員(73)、岳康宏福岡県議(50)ら計9名。山崎氏や三原氏は総裁選で石破氏を支援していた。会場となった博多のふぐ料亭はミシュランの2つ星を獲得したこともある高級店で、冬季限定の「特選ふく会席」は1人4万円から。

 宴会は1月8日夜6時頃からスタート。石破氏らは夜8時頃まで約2時間にわたって、個室でビールや日本酒を飲みながら天然ふぐや白子に舌鼓を打っていたという。

 石破氏に電話で話を聞いた。

――福岡で会食された。

「別に少人数だったし、それはプライバシーだから誰が居たというのは内緒よ」

――何人居た?

「5、6人かなぁ。出たり入ったりしたからね」

――どんな目的の会合?

「だからあの、久しぶりに、(福岡に)来たから、しょげてたらかわいそうだから励ましてあげよう、みたいな。そんなことですよ」

――自民党も二階氏が会食自粛要請した。

「それはだってあれでしょ。たくさん集まって酒を飲んで大騒ぎみたいなものは、今そんなことやっちゃいかんでしょうな。普通であれば、これから『じゃあもう一軒行くか』みたいな話だけど、そういうのは一切やらないと。みんな気をつけてますもん。集まって酒飲んで、わーわー大騒ぎなんてこともないでしょうよ」

書面での回答は……
 改めて石破氏に書面で事実関係の確認を求めたところ、参加人数や会合の目的などについて、以下のように回答した。

「全体で約3名ずつの席が3つあった。今回、福岡に伺ったのは講演のためで『会食』のためではない。企業における講演後、福岡泊だったので夕食を取らせて頂いた。少人数でのプライベートな食事で、『会食』との認識はない。その食事においても感染拡大防止に細心の注意を払った認識である。(この食事の場では)特段の意見交換はない。講演後に予定されていた大人数での『会食』は中止とした」

 新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、日本医師会の中川俊男会長は「全国会議員の夜の会食を人数にかかわらず、全面自粛してはどうか。国会議員に範を頂きたい。『まず隗(かい)より始めよ』。4人以下の会食なら感染しないと思うなら間違いです」などと指摘している。また、福岡県内でコロナウイルス感染者が急拡大しているさなかの福岡入りだった(13日に緊急事態宣言対象地域に追加)。菅政権の支持率が急落する中、世論調査では「ポスト菅」として石破氏への期待も高まっているだけに、石破氏の説明は論議を呼びそうだ。



 1月14日(木)発売の「週刊文春」では、本当に3名ずつの席が3つだったのか、宴会中の石破氏の様子、石破氏がこの時期に福岡まで出向いた理由、宴会に同席した安倍晋三前首相と近い財界人の名前、山崎氏の小誌への意味深な説明などを当夜のグラビアと共に詳報している。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年1月21日号