※ 週刊文春

 携帯電話業界3位のソフトバンクをめぐり、無線基地局の定期検査で不正が常態化していることが、「週刊文春」の取材で分かった。

 不正検査を行っていたのは、新潟に本社があるクラフテックジャパン。同社は新潟県全域のほか、群馬や栃木、埼玉県北部、茨城などで、ソフトバンク基地局の保全業務を、東京に本社を構える電気通信工事会社2社を通じて請け負っており、二次下請けにあたる。

孫正義ソフトバンクグループ会長兼社長執行役員 ©共同通信社
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 現役社員は、こう告発する。

「クラフテックでは総務省に登録していない人間が作業をしているのに、『点検員』が行ったと偽装して報告しているのです」

 無線基地局は、電波法に基づき、一定期間ごとに各装置の「登録点検」を行わなければならない。この点検作業を行う「点検員」は、国家資格の取得などの条件を満たし、総務省の総合通信局に登録する必要がある。

 ところが、クラフテックでは、人手が足りないため、入社したばかりの新人も検査を行っていたという。

新潟市の本社には「未経験者でもOK」との看板が ©文藝春秋
 小誌は、クラフテックの点検担当者表と、検査後に元請けを通じてソフトバンクに提出する報告書を入手した。報告書には点検員と作業員の2人の名前が記載されているが、担当者表には別の1人の名前しか書かれていなかった。

「私が確認しただけでも、今年度、新潟で約320局、群馬で約200局、栃木で約420局と合計で不正点検は940局にのぼりました。一連の不正はクラフテックの大湊基晴社長の指示によるものです。点検員の振り分けは、大湊基晴社長がミーティングで『登録点検はコイツとコイツ』と割り振っています」(同前)

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