0001水星虫 ★
2021/01/14(木) 06:43:07.41ID:kzaUZb8Z92021年01月12日
http://fp.mainichi.jp/news.html?c=mai&id=20210112k0000m030021000c&t=full
新型コロナウイルスは、紛争や迫害によって住む場所を追われた難民や国内避難民たちをより一層厳しい状況に追い込んでいる。
「世界から忘れられた」と訴える人々のコロナ禍での暮らしを、オンラインで取材した。
◇貧困層は「経済に殺される」
「コロナより、子供を失う方が怖い」。アフリカ・ウガンダ北部グル県。
2000年代半ばまで20年近く続いた内戦の影響で国内避難民となった38歳のリンダさん(仮名)は、コロナ禍で洋裁の仕事を失った。
20年4月から全土で始まったロックダウン(都市封鎖)で、医療などを除く多くの仕事が禁止されたためだ。今も夜間外出の規制が続く。
リンダさんは9歳で武装勢力に拉致され、10代の全ての年月を「子供兵」として生きた。
内戦終了後に洋裁を学び、15年かけてようやく築いた生活はコロナで崩れた。
違法営業している酒場を回ってゆで卵を売る行商を始めたが、子供4人を連れて昼から深夜まで歩き、稼げるのは1日130円ほど。
コロナ前の半分にも満たない。
※※(長いので中略。ソース元でどうぞ)
◇国境で足止め、茂みで雨風しのぐ
コロナ禍で各国が国境管理を強化したことにより、「難民になれない」人たちの問題も生じた。
20年5月中旬、コンゴ民主共和国北東部で起きた武装集団の襲撃から逃れた約3000人が、
隣国ウガンダとの国境で1カ月以上立ち往生した。難民として保護を求めた先のウガンダ政府は、
感染防止を理由に国境を封鎖していた。
足止めされた人々の多くは女性と子どもで、水や食料、着替えすら十分になかった。
夜は気温が10度まで下がり、茂みの中で雨風をしのいだ。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は7月、3日間だけウガンダへの受け入れ支援業務を再開した。
国境付近で保護申請者にPCR検査を実施。ウガンダ国内の難民居住区に移送する前にも隔離施設で2週間の待機を求めた。
現場で対応にあたったUNHCRのロッコ・ヌリ上席渉外担当官は
「世界的な感染拡大の中で、いかに感染対策を徹底しながら
国際法上の難民受け入れ義務を果たすかが試された」と振り返る。
アフリカ最大の難民受け入れ国であるウガンダは現在も国境を封鎖しており、新たな受け入れは止まったままだ。
UNHCRによると、新型コロナの世界的流行を受け、一時は90カ国が難民の受け入れを停止。
20年1〜6月の難民申請者は約58万人で、前年同期から33%減った。
一橋大の橋本直子准教授(強制移住学)は「難民になるには、自力で他国に逃れることが必要だ。
コロナ禍で出国がこれまで以上に難しくなり、今後も『難民になれない』人々が多く出てくるだろう」と懸念する。
【稲垣衆史、中村紬葵】