491つづき

従来の対艦ミサイル、巡航ミサイルによる長距離攻撃の場合との差。

歴史的に、巡航ミサイルの長距離大規模攻撃を実施したのは、1944年、ドイツ。
1944年9月までに、1日平均102発、合計8564発を英国に向け発射。
1912発が、イギリス戦闘機により撃墜され。
1578発が、対空砲火による撃墜された。
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V1は、最大速度時速600Kmで、現在の公表されている巡航ミサイルの速度より、時速約400Km
ほど遅いが、当時の迎撃戦闘機は、レシプロ戦闘機であり、現在の戦闘機とは比較にならない。
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現在の順宇ミサイルは、公表されている数値が正しいとすれば、
時速400Kmほど早くなっているだけで、現在の戦闘機を哨戒させておけば、長距離を飛行する
巡航ミサイルを途中の経路で迎撃することは、この歴史的事実から極めて容易なことが推定される。

V1の迎撃戦では、
戦闘機搭載機関砲を使用せず、飛行中のミサイルの上から、飛行機が覆いかぶさるだけで、
ミサイルがバランスを崩して墜落したという話もある。
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最近報道された、自衛隊の長距離対艦ミサイルは、上記のような意味で、中国に対してさほど脅威に
ならない危険性がある。
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今回の弾道弾は、途中の経路での迎撃をほぼ不可能にしている。
これが、上記、489のような戦略的インパクトを持つ理由。