(承前)
ここから、減資の話。

減資の「仕訳」を書く。
資本金/減資差益

「資本金」は「貸借対照表」の「右側」にある。
「資本金」を「左」に仕訳する→「右側」の資本金はその分減少する(=減資)

「利益」は「貸借対照表」の「右側」にある。
「減資差益」(=利益を意味する損益科目)を「右」に仕訳する→「右側」の利益は
その分積み増し(=利益の増加)になる。

以上の通り、減資の「仕訳」をすることで「利益は増加」する。
しかし利益が出たからと言って、会社の現預金が増加する訳ではない。
現実的なビフォー/アフターは何の変化もなく、同じままだ。
つまりこの利益は、前記の、
「形式的、台帳上」の利益。
である。
だから、ぶっちゃけて言えば、減資は、現実的直接的には「意味の無い行為」だ。

それでは何故、今回JTBは「意味の無い行為」をするのか?
目的は2つ。
対外的な体裁が良い=(形式的ではあるが)利益が増える(=損失が減る)
減資して中小企業になることで、いろいろ有利になる。

どうだ、判ったか。「Y/cZkxUL0」さんよ。
減資をする→「本当」の利益ではなくて「形式的、台帳上」の利益が出る。
JTBとしては、「形式的、台帳上」でもいいから、今期の決算のために利益が欲しい。
ということだ。

(一旦 投稿)