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 菅義偉首相(72)の長男正剛氏らから高額接待を受けていた山田真貴子内閣広報官(60)の辞職に国民は疑心暗鬼だ。理由とする体調不良の詳細は分からず、退職金の支給も明かされないからだ。

 山田氏の辞任は突然だった。1日午前の衆院予算委員会に出席する予定だったが、直前になって入院していることが発覚。続けて辞職も明らかになった。

 野党議員によると「1日付で辞職ということは3月の給与もそのまま支払われるはずです。もっとも山田氏は夫が総務省幹部ですし、お金目的で1日付にしたわけではないと思いますが…」と言うからビックリだ。

 さらに言えば、山田氏は総務省でナンバー2にあたる総務審議官まで上り詰めた人物である。これから先も転職先には困らない、引く手あまたの人材で天下りは余裕だろう。一連の接待疑惑をめぐる週刊誌報道で山田氏は“飲み会を断らない女”として宴会部長のような飲みっぷりだったことも指摘されていた。天下って重宝されたとしてもおかしくはない。

「それもいいかもしれないが、山田氏は体調を崩して最近は飲み会に行けてないと国会で話していましたからね。それよりも、天下りそのものです。官僚の天下りについては厳しい視線が向けられており、規制されています。ところが、特別職の国家公務員については規制がないんです。つまり山田氏はどこへでも転職できます」(前出の野党議員)

 内閣広報官を辞職することで、山田氏が国会でこの疑惑について話すことはもうないかもしれない。ベテラン秘書は「山田氏は責任を取って辞めたわけではなく、あくまで病気が理由です。そうであるなら責任は菅首相に取ってもらうしかない」と指摘する。

 前出の野党議員も「特別職の政治任用とはそういうことなのです。そもそも山田氏には責任が取れないのです。任命した菅首相しか責任を取れない。だから我々は菅首相の責任を問うているのです」と息巻いている。
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