【新型コロナ】大阪はロサンゼルスより4倍悪い! 医療崩壊寸前だったLAで死者数ゼロになったワケ

10万人あたりの新規感染者数=大阪はLAの4倍超
 マスクなしでピクニックを楽しむ人々の様子を見ると、昨年12月から今年1月にかけて感染爆発が起き、医療崩壊の危機に瀕していたロサンゼルスがまるで嘘にように思える。

 この時、人口約1,000万人のロサンゼルス郡では、新型コロナウイルスによる1日の新規感染者数が1万5,000人、死者数が250人を超える日もあった。それが、5月2日、3日に、ロサンゼルス郡保健局に報告された、新型コロナウイルスによる死者数は2日続けてゼロ。データとして反映されるまで多少のタイムラグがあるとしても、それでも、死者数の減少を如実に表している。3日に報告された新規感染者数も255人と300人を切り、平均陽性率も1%を切って0.7%まで下がっている。10万人あたりの新規感染者数が1.9人と経済制限を1段階緩和する目安としている2人を切った日もあり、ロサンゼルス郡は着実に経済の完全再開へと向かっている。

ちなみに、米紙ニューヨークタイムズのデータによると、ロサンゼルス郡(人口約1,000万人)の5月3日の10万人あたりの新規感染者数は約3人、直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は約21人。

 比較までに、NHKのデータによると、大阪府(人口約880万人)の直近1週間(5月3日までの情報)の人口10万人あたりの新規感染者数は89.35人とロサンゼルス郡の4倍超。

 また、兵庫県では62人、福岡県では47.24人、奈良県では45.49人、東京都では43.93人と、いずれもロサンゼルス郡の数をはるかに超えている。日本の感染状況がどれだけ悪いか、おわかりいただけるだろう。