新型コロナ 県が太田市に設置のワクチンセンター 運用開始
新型コロナウイルスワクチンの接種を加速しようと群馬県が設置したワクチン接種センターの運用が24日から始まりました。
新型コロナウイルスのワクチン接種は現在、市町村が設置した会場で進められていますが、群馬県はさらに加速しようと太田市の旧韮川西小学校に県独自の「東毛ワクチン接種センター」を設置しました。
24日から試験運用が始まり、初日は太田市に住む高齢者100人を対象に接種が行われました。
センターで接種するのは、先週承認されたばかりのアメリカのモデルナのワクチンで、訪れた人たちは体調などについての問診を受けたあと、看護師からワクチンの注射を打ってもらっていました。
センターでは4日間で900人に接種して必要な時間や人手を確認したうえで、来月1日から本格的に運用を始めることにしていて、1日1000人をめどに接種を行う体制を整えることにしています。
キャンセルなどでワクチンが余った場合は、現場のスタッフに打つほか、希望する住民に連絡して接種に来てもらうシステムを作ることにしています。
国に報告された高齢者のワクチン接種の状況は群馬県では23日までで1回目を終えた人が4万45人、2回目も終えた人は3614人となっています。
県は市町村による接種とあわせて、7月末までに高齢者への接種を終えたいとしています。
接種を受けた73歳の女性は「すごく痛いかと思ってどきどきしていましたが大丈夫でした。これまで出かけないようにしていたので2回接種を受けたら食事などにいきたいです」と話していました。
太田市の清水聖義市長は「太田市でも6月から一般の高齢者向けの接種を始めるので、センターとあわせることでなんとか7月末までに終わらせられそうなので、大満足です」と話していました。
山本知事は「センターを通じて市町村の後押しをするとともに、看護師などの確保にも取り組み、1日も早く接種を終わらせたい」と話していました。
05月24日 17時37分
NHK