サイトによると、「過度な自粛」や「新生活様式」に反対し、昨年12月に結成されたという。
代表者は子育て中だという女性。サイト上のインタビューによれば、左派政治家のもとでボランティア経験があり、
昨年の都議選でも「コロナは風邪」と主張する別の候補者のボランティアをしていたという。
デモの共通項は「自由と人権を守る」というメッセージだ。しかし、そこで発信されている内容は多岐にわたる。
新型コロナウイルスそのものを否定する言説、ワクチンを否定する言説、
マスクが有害であると主張する言説、緊急事態宣言などの政府の強権的な政策を批判する言説……。
プラカードには、「コロナは詐欺」「マスクを外そう」「ワクチンで死者続出」
「無症状から感染しません」といった言葉が躍る。配られていたビラにも、「コロナの嘘」「ワクチンは大量破壊兵器」などと綴られていた。
これらはいずれも誤りだ。新型コロナウイルスは確かに存在しているし、ワクチンの高い効果や安全性は治験などで実証されている。
無症状者にも感染性があること、マスクが感染予防に有効であることは、科学的に確認されている。
デモ参加者は、どんな思いで集まったのか。7歳の娘とともに「マスクはいらない!」と叫んでいた女性(40代)が、BuzzFeed Newsの取材に応じた。
女性は、都内の介護福祉施設に勤務する看護師だという。
「PCRで陽性になった無症状の高齢者が病院に隔離されるのを見て、おかしいと思うようになった」と語った。
もともと、政治に対する関心は一切なかった。「あまり大声で何かを訴えるのは好きじゃない」。このようなデモに参加したのも、今回が初めてだ。
「コロナの致死率はインチキ。PCRもマスクも意味がない。こんな狂ってる世の中で声をあげる人がいるとFacebookで知って、デモに参加したんです」
コロナを機に「自分でインターネットで調べていくうちに、おかしいことがたくさんわかってきた。私は英語もできるので、海外の情報もくまなくチェックしています」と話す。
情報源はSNSや海外サイト、そしてYouTube。医師らが発信しているものも多いという。
ワクチンにも、まったく信頼を置いていない。
「死者や後遺症の情報も多く見ました。『コロナ脳』の同僚に、看護師としての責任があるといわれているけれど、うつつもりはありません」
「娘には予防接種を受けさせてきたけれど、後悔しています。これからはやめようかなと思っています。
自然療法などを試していきたい。食事もできるかぎり、オーガニックなものに切り替えています」
女性はコロナに関する話題を調べるうちに「バイデン氏の不正」を知った、と主張する。
「トランプ大統領が言う通りのことが起きているって、わかったんです。彼らの言っていることは嘘じゃない。メディアの報道と現実が違うのを目の当たりにした」
こうした意見が「陰謀論」と指摘されることには、反発を抱いているという。
「新聞やテレビのせいで、世の中の人に正しい情報が伝わっていない。“彼ら”は言論弾圧をしようとしているんです。
私はSNSや近所の人にも積極的に伝えているんですが、『悪い団体や宗教に洗脳されたのでは』と心配されるようになった。
コロナを信じている方が多いですから、現実は厳しくて、切ないですよね」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1259635e7b025f7774e17c86ddd857d8a2a2978b?page=1