https://www.j-cast.com/2021/06/14413689.html

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立憲民主党の枝野幸男代表が、約8年半ぶりの著書「枝野ビジョン」(文春新書)を2021年5月に出版した
。民主党が政権を失って1年ほど経った2014年から書きためてきたといい、解散総選挙を前に出版にこぎ着
けたことで、政権の選択肢としての「準備と覚悟の一端を示すことができたと思っている」としている。
普段の記者会見や街頭演説では語られることが少ない、政権獲得後の「ビジョン」が、まとまった形で示
された書籍だ。枝野氏が目指す「支える社会」実現のためには、所得の再分配機能を高めることが不可欠だ。そ
れはどうやって実現するのか。枝野氏に聞いた。(聞き手・構成:J-CASTニュース編集部 工藤博司)
J-CASTニュースのインタビューに応じる立憲民主党の枝野幸男代表
J-CASTニュースのインタビューに応じる立憲民主党の枝野幸男代表
自分では「保守」のつもりなのに、なぜ「リベラル」のレッテルを貼られるのか
―― 今回の著書は、「叩かれても言わねばならないこと。」(東洋経済新報社)以来、約8年半ぶりです。1
4年から書きためていたとのことですが、どういったきっかけや問題意識で書き始めたのでしょうか。
枝野: (12年12月に)下野して1年ちょっと過ぎて、そろそろ次を目指さないといけない、という状況で
した。そうなると、本を書くということは、読んでいただくことも大事ですが、自分の頭の中を整理することに
もなります。どういう社会を目指すのか、自民党とどう違う軸を作りたいのか...、こういったことをきちん
と整理しないといけない、というのがきっかけです。結果的に大事な総選挙の直前に出すことになったのは、タ
イミングとしては良かったと思います。
―― 第1章は「『リベラル』な日本を『保守』する」とうたっています。昔の自民党にはリベラルと保守の両
方の面があったが、ここ数十年でそれが変質してしまった、とも指摘しています。このあたりも執筆のきっかけ
になったのでしょうか。
枝野: 書き出し(第1章)の意図は