SNSを悪用し、女子中学生に下着姿などの動画や画像を送らせたとして、福岡県警は21日、福岡市西区姪の浜4丁目、大学4年西山尚稀(なおき)容疑者(22)を不正アクセス禁止法違反(不正アクセス行為の禁止)と児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで逮捕し、発表した。

県警によると、西山容疑者は「不正アクセスを繰り返し、若い女性に画像を送らせていたのは間違いないが、その子についてはよく覚えていない」と話しているという。

サイバー犯罪対策課によると、西山容疑者は昨年9月19日、自宅でタブレット端末を使って面識のない女子中学生のSNSに不正にログイン。その中学生になりすまし、フォロワーである静岡市の女子中学生(13)に「母親が下着をつくる仕事をしている。手伝ってほしい」とメッセージを送って下着姿などの動画や画像を撮影させて送らせ、データを保存した疑いがある。

捜査関係者によると、西山容疑者は「インスタグラム」で若い女性を物色し、誕生日や名前といった情報からパスワードを推測してアカウントを乗っ取っていたとみられる。

昨年5月、県警に「知人がSNSを乗っ取られて、胸を触る動画を送らされた」といった別の相談があり、西山容疑者が浮上。県警は、数年にわたり同様の手口を繰り返していたとみて、余罪も調べている。

県警はSNSのアカウントの乗っ取りを防ぐため、パスワードに誕生日など分かりやすいものを使わないよう、呼びかけている。

朝日新聞デジタル
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