中国政府で台湾政策を担当する台湾事務弁公室の報道官は16日の記者会見で、日本が提供した新型コロナウイルスワクチンの接種が台湾で始まったことに関し「今回のワクチンは日本人は打たない、しかも期限切れに近いものだ」と批判した。中国メディアが報じた。

 日本が台湾に提供したワクチンは英アストラゼネカ製で、まれに血栓の副反応が海外で報告された例もあり、当面は日本国内で使わない方針になっている。報道官は「台湾メディアの報道を見ると、重い副反応も出ている」と指摘。中国が提供するワクチンを受け入れるべきだと訴えた。