北海道新聞旭川支社の女性記者(22)が旭川市の旭川医科大の建物内に無断で侵入したとして建造物侵入容疑で現行犯逮捕され、その後釈放されたのを受け、新聞、テレビ、出版、インターネットメディアなどで働く女性で組織した「メディアで働く女性ネットワーク」が28日、記者の逮捕に関する抗議声明を出した。

 声明では逮捕と拘束について「報道機関による取材・報道の自由に抵触し、取材活動に萎縮効果をもたらしかねない重大な問題をはらんでいる」と指摘。国立大学法人の旭川医科大に対しては「庁舎は国民の財産。特段の理由がないかぎり、国民に対して開かれた存在で、取材記者の通行も当然認められるべきだ」としたうえで、「逮捕は明らかに行き過ぎた措置だった」として抗議している。

 旭川東署によると、女性記者は22日午後4時半ごろ、同大学長の解任を審査していた非公開の学長選考会議を取材する際、同大看護学科棟4階に侵入した疑いが持たれている。同署は24日に記者を釈放。在宅で捜査を続ける。【源馬のぞみ】

毎日新聞
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