2021/7/24
 今上天皇の開会宣言、表現を変更 「祝い」→「記念する」
 今上天皇は23日、国立競技場(東京都新宿区)で開かれた東京五輪開会式に出席し、開会宣言で「私は、ここに、第32回近代オリンピアードを
 記念する、東京大会の開会を宣言します」と述べたが、1964年の東京五輪で昭和天皇が「オリンピアードを祝い」と宣言したのに対し、今大会
 では「記念する」と表現を変えたとの事。
 開会宣言は国際オリンピック委員会(IOC)の五輪憲章で、英語と仏語で文章が定められているが、日本語の表現が変わった部分は英語では「ce
 lebrating」で、日本オリンピック委員会(JOC)が公開している「五輪憲章2020年版・英和対訳」では「祝い」とされ、同時に、この冒頭には
「英文が原本となります。本憲章の英文と和文に差異がある場合には、英文が優先されます」との注意書きもあるが、celebratingの今回の訳につ
 いてJOCは「論評できない」としているとの事。
 五輪憲章は開会式の進行を細部まで定めており、宣言の言葉もその一つで、式典が政治的に利用されることを避けるためとされているが、2002
 年2月のソルトレーク冬季五輪の開会式で宣言したジョージ・W・ブッシュ米大統領は五輪憲章で定められた文章に「誇り高く感謝の気持ちを忘
 れない米国民を代表して」と付け加え、米国の愛国心に訴えかけるようだと批判され、宣言が英語と仏語以外で行われるのは珍しく、64年大会
 で昭和天皇が日本語で宣言したほか、36年ベルリン大会ではドイツ語、60年ローマ大会ではイタリア語、92年バルセロナ大会ではスペイン語で
 宣言されているとの事。
 IOCによると、国家元首が五輪の開会宣言を担当するよう五輪憲章に定められたのは1921年からで、大会組織委員会の会長が国家元首を招くと定
 義され、開会宣言の文言が英語と仏語で記されたが、1958年には五輪憲章を改定し、国家元首を招待するのは大会組織委の会長ではなく、IOC会
 長となったが、五輪憲章が定められる前にも開会宣言はり、1896年、第1回大会の開会を宣言したのは、ギリシャ国王ゲオルギオス1世で、大会
 の公式報告書によれば、ゲオルギオス1世は宣言にあたり「私はアテネで開催する最初の国際オリンピック大会の開会を宣言します。国よ、永遠
 なれ、ギリシャの人々よ、永遠なれ」と発したとの事。

 五輪憲章が定める開会宣言の文章と日本オリンピック委員会(JOC)の訳
 I declare open the Games of … (name of the host) celebrating the … (number of the Olympiad) … Olympiad 
 of the modern era.
「わたしは、第○回近代オリンピアードを祝い、○(開催地)オリンピック競技大会の開会を宣言します」
※日本国内の新型コロナウィルスの感染状況を鑑み、今上天皇はとても「祝い」なる言葉を発する事は出来なかった模様。IOCが認める通り、現行
 憲法下でも今上天皇は国家元首であり、一般国民に直接命令は出来ない物の公職にある大臣らには、以下の事を行う事が可能であり、国政全般
 の天皇の代行者の内閣総理大臣菅義偉始め、閣僚らの任命権、衆議院の解散権も持つ事から、昨今の新型コロナウィルスの感染爆発も含み、日
 本国の衰退の原因を作った張本人の国会議員らを解任する事が可能である。

 内閣総理大臣を任命すること(日本国憲法第6条第1項)
 最高裁判所長官を任命すること(第6条第2項)
 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること(日本国憲法第7条第1号)
 国会を召集すること(第7条第2号)
 衆議院を解散すること(第7条第3号)
 国会議員の総選挙の施行を公示すること(第7条第4号)
 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること(第7条第5号)
 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権(恩赦)を認証すること(第7条第6号)
 栄典を授与すること(第7条第7号)
 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること(第7条第8号)
 外国の大使及び公使を接受すること(第7条第9号)
 儀式を行うこと(第7条第10号)
 国事に関する行為を委任すること(日本国憲法第4条第2項)

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