読売新聞 2021/09/07 10:41

 西武ホールディングス(HD)は廃棄予定だった、たばこの自動販売機を活用し、沿線の名産、狭山茶を販売する取り組みを始めた。喫煙者の減少で不用になったたばこの自販機を使い、利用客に地域の魅力を再認識してもらう狙いがある。

 商品名は、たばこと茶箱をかけ合わせた「 Chabaccoチャバコ 」。お金を入れてボタンを押すと、たばこと同じような箱が出てくる。中に狭山茶の粉末スティックが入っている。1箱8本入りで価格は税込み600円だ。パッケージには、西武鉄道の電車を施した。

 鉄道会社はコロナ禍で乗客が減り、大きな打撃を受けている。西武HDの社内で、新たな収益源を探す中で提案された。自販機なので、客は非対面で購入できる。所沢駅と本川越駅で1日から販売を開始し、ほかの駅での設置も進める。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210907-OYT1T50097/
西武鉄道の駅に設置された「チャバコ」の自販機(西武ホールディングス提供)
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