「夢壊された」 感染おびえ、残飯処理 五輪清掃員が感じた失望
イチオシ 関谷俊介
2021/9/12 05:00(最終更新 9/12 10:40)

 「子どもの頃からあんなに好きだったオリンピックなのに、奴隷のような扱いをされて今は悲哀しかありません」。新型コロナウイルスの感染が収まらない中、開かれた東京オリンピック・パラリンピック。東京都内の競技会場でアルバイト清掃員として勤務した50代女性はそう大会を振り返る。新型コロナの感染におびえ、大量の食べ残しや飲み残しを処理しながら、自分たちも「使い捨て」と感じさせられる失望の日々だった。【関谷俊介】
 女性は4月、スタッフとして働いていた都内の外国人向け宿泊施設が、新型コロナのために客が集まらず廃業。ビル管理会社が出した競技会場の清掃員の募集を見つけて応募した。
https://mainichi.jp/articles/20210911/k00/00m/040/079000c

 競技が始まると、大会関係者が出す大量のゴミが休憩室にたまり、重いゴミ袋を1日に何度も集積所まで運んだ。生ゴミには、たくさんのおにぎりが捨てられていたという。おにぎり2個と焼き鳥1本が入った弁当から、外国人が焼き鳥だけを抜いて食べ、おにぎりを捨てていたからだった。
 大会関係者の休憩室では、スポンサー企業のペットボトル飲料を冷蔵庫から取り出して自由に飲めるようになっていた。一口だけ飲んで捨てられるペットボトルが大量にあり、それを袋から見つけるたびに集積場前の排水溝に中身を流して捨てた。「冷蔵庫から一度取り出すとゴミとなる。未開封のペットボトルも多く、流す時はやりきれない気持ちになりました」。女性は表情を曇らせて言う。
 バイトに対する会社や大会組織委員会の姿勢は冷たく感じられた。女性の勤務は主に1日8時間で、休憩は1時間しかない。ゴミを集めたり、手すりなどをアルコール消毒したり、トイレ掃除をしたりして、ずっと動き回っていた。

(省略)

 「五輪貴族が頂点にいる階級の底辺に私たちがいるんだという思いがしました」と振り返る女性。同じバイト仲間が「体調が悪くて行けません」と会社に伝えると、「自分の体調管理ができない人はやめてもらう」と告げられ、事実上解雇され、残りのシフトに入ることができなかった。
 時給は1500円。研修も含め21日間働いて女性が手にするのは18万円ほどだ。「これまではテレビでオリンピックに熱狂して美しい部分しか見てこなかったけど、夢が壊される思いがしました。今まで15くらいのバイトをしてきましたが、一番のブラックバイトでした」
 大学卒業後13年間勤めた会社を体調を崩して辞めた後に、非正規で働いてきた女性。次の仕事はまだ決まっていない。

1:2021/09/12(日) 13:56:07.05

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五輪バイト清掃員「夢壊された」「一番のブラックバイト」 感染おびえ、残飯処理 8時間勤務で休憩1時間 時給1500円 ★3 [速報★]
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