各地の教育委員会に依頼して学校に説明したうえ、承諾した学校の小中高校生らに6月下旬からオンラインで答えてもらった。

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コロナ下の学習状況について、研究者のグループが小中高校生らに尋ねたところ、約5割が「授業の内容が難しすぎると思う」、約4割が「授業の進み方が早すぎて、内容がわからない」、約3割が「学校の宿題や課題が多くなり負担が増えたように感じる」と答えていたことがわかった。

 研究者は「コロナの影響を子ども目線でとらえることが必要だ」と話す。

■「進み方早すぎ」は4割、「宿題多くなった」との見方も

 調査したのは、日本大文理学部の高橋智(さとる)教授、金沢大の田部絢子(あやこ)准教授(ともに教育学)らのグループ。各地の教育委員会に依頼して学校に説明したうえ、承諾した学校の小中高校生らに6月下旬からオンラインで答えてもらった。学習や生活リズム、心身の状態、コロナ下での心配や悩みなどを尋ねた。調査は継続中だが、8月1日までの結果をまとめ、8月末に開かれた日本教育学会で発表された。

 回答した児童生徒は、13都道県の1396人。高校生が61%、小学生が20%、中学生が18%、特別支援学校高等部の生徒らが1%を占めた。

 コロナ下の教室の学習で「よくある」「時々ある」と答えた割合をみると、「授業の内容が難しすぎると思う」が53%、「授業の進み方が早すぎて、内容がわからない」は40%だった。小中高生別だと、「授業の内容が難しすぎると思う」は小学生30%、中学生47%、高校生62%。「授業の進み方が早すぎて、内容がわからない」は小学生19%、中学生35%、高校生48%で、いずれも高校生が高かった。

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