2021年1月、鹿児島県出水市の自宅で次男の首を絞めて殺害したとして殺人の罪に問われている69歳の女の裁判員裁判が15日結審し、検察側は懲役5年を求刑しました。

殺人の罪に問われているのは出水市高尾野町大久保のマッサージ師、岩永八重子被告(69)です。

起訴状などによりますと岩永被告は2021年1月、自宅で同居する次男、健二さん(当時39)の首を電気コードで締め付けるなどして殺害したとされています。

13日の初公判で岩永被告は起訴内容を認めています。

裁判は15日結審し、検察側は「怒りに任せ、コードで首を4分以上締めつけていて、殺意は強固。もたらした結果は重大」として岩永被告に懲役5年を求刑しました。

一方の弁護側は、「岩永被告は、たびたびトラブルを引き起こしていた被害者の面倒を1人でみていて、追い詰められており、同情の余地がある」として、執行猶予つきの判決を求めました。

岩永被告は裁判の終わりに、「取り返しのつかないことをした。息子に対し、謝り続けて生きていきます」と述べました。

判決は17日言い渡されます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c092e430dae896f121c51b3fae5a288a1c5125c9