立憲民主党の生方幸夫衆院議員(千葉6区)が9月に千葉県松戸市で行われた国政報告会で、北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(行方不明時13歳)について
「生きていない」などと発言したとして、拉致被害者家族会と、支援者らでつくる「救う会」が11日に抗議声明を出した。生方氏は抗議を受け、発言を撤回し陳謝した。

 生方氏の事務所や救う会などによると、国政報告会は9月23日に松戸市民会館で開催。質疑応答で生方氏は「横田(めぐみ)さんが生きているとは誰も思っていない」「
拉致被害者は今現在はいないというふうに捉えられる。政治家はみんなそう思っている」などと発言したという。

 抗議声明は「この発言は被害者家族や被害者自身などに対する重大な侮辱であり冒とくだ」と指摘。発言の取り消しと謝罪を求め、立憲民主党にも対応を求めた。

生方氏は11日、ツイッターに「不適切な発言をしてしまいました。発言を撤回するとともに、拉致被害者の家族の皆様及び関係者の皆様におわび申し上げます」と投稿した。

 また、立憲民主党も同日、「生方議員の発言は党の考え方と相いれないものだ。拉致被害者やご家族らを傷つけるものであり本人を厳重注意した」とのコメントを出した。【斎藤文太郎】

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