(CNN) 韓国軍合同参謀本部は11日、北朝鮮が同日発射した飛翔(ひしょう)体について、音速の10倍(マッハ10)を超える弾道ミサイルだったとの見方を示した。

韓国軍によると、ミサイルは中国国境に近い慈江道から発射され、朝鮮半島と日本の間に落下した。飛行距離は700キロあまり、高度は60キロに達したとみられる。

韓国と米国が詳しく調べているが、初期の分析によるとマッハ10の速度で飛んだとみられ、北朝鮮が今月5日に「極超音速ミサイル実験」と称して発射した飛翔体よりも高度だった可能性がある。

専門家は5日のミサイルをめぐり、北朝鮮側の主張に懐疑的な見方を示していた。

韓国政府は11日の声明で、「わが軍はこの飛翔体を検知、迎撃することができ、対応体制をさらに強化している」と述べた。

在韓米軍は、このミサイル実験が米韓の領土と軍要員に脅威を及ぼすことはないとしたうえで、北朝鮮の違法な兵器開発による影響が改めて浮き彫りになったと述べた。

11日の発射について、北朝鮮からの発表はない。先週は発射の24時間後に詳細が発表された。

北朝鮮による弾道ミサイルや核兵器の実験は、国際法で禁止されている。
https://www.cnn.co.jp/world/35181914.html

マッハ10の変則軌道 北朝鮮ミサイルめぐり岸防衛相
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022011200393&;g=pol
通常より低い最高高度約50キロ程度を最大速度約マッハ10の変則軌道で飛んだ可能性がある