新型コロナウイルスワクチンの子どもへの接種について、厚生労働省は今月20日に専門家でつくる部会を開き、現在の12歳以上から5歳以上に拡大することを承認する見通しとなったことが、関係者への取材で分かりました。

アメリカの製薬大手ファイザーのワクチンは、国内では去年5月に2回目までの接種対象が12歳以上に拡大され、11月には5歳から11歳の子どもも対象に加えるよう承認の申請が行われました。

厚生労働省は、海外での治験のデータをもとに有効性と安全性を審査していますが、今月20日に専門家でつくる部会を開いたうえで、申請を承認する見通しとなったことが、関係者への取材で分かりました。

現在、日本で承認されているワクチンの対象年齢は、モデルナが12歳以上、アストラゼネカが原則40歳以上となっていて、12歳未満の子どもへの接種が認められれば初めてです。

政府は11日に取りまとめた新たな対策で、12歳未満の子どもについて、必要な手続きを経て希望者にできるだけ早く接種を開始する方針を示していて、厚生労働省は全国の自治体に対して、3月以降の接種開始を想定して準備を進めるよう求めています。

また、専門家部会では、中外製薬などが開発した関節リウマチの薬「アクテムラ」についても、新型コロナウイルスの肺炎患者への使用を承認するかどうか、審議される予定です。
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