豊島逸夫
今のところ中国は、どっちつかずの状態にある。
私は中国の銀行のアドバイザリーを7年間務めた経験による人脈で、日々中国から情報を入手しているが、彼らも読み切れていない。
だが中国は、最後に選択を迫られたら、米国側ではなく、ロシア側につくだろう。
中国とロシアは、米国の通貨覇権に対する挑戦をあからさまに示している。
ロシアは2014年のクリミア危機以降、外貨準備を増やしてきた。
金(ゴールド)の保有量はすでに2000トン以上になったので、昨年からは中国の人民元を増やし、中国に歩み寄っている。
中国は、苦渋の決断ながら、ロシアと組んで米国を敵にする、ということになるとみている。