国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は22日、ロシアのウクライナ侵攻を取材中のウクライナ人記者とその同行者が首都キーウ(キエフ)北方の森でロシア軍に殺害されたと発表した。RSFは「ロシア軍による処刑は報道の自由に対する犯罪だ」と非難した。

2人はフォトジャーナリストのマクシム・レビン氏(40)と、同行していた友人で軍人のオレクシー・チェルニショフ氏。RSFによると、行方不明となった3月13日にロシア軍に殺害され、遺体は4月1日に見つかった。殺害前に拷問されたとみている。
RSFは5月24日〜6月3日に現地調査を実施し、焼けた車両や銃弾などを発見。遺体の写真などを基に「レビン氏は至近距離で撃たれ、チェルニショフ氏は生きたまま焼かれた可能性がある」とした。「真実を求める戦いで犠牲になった」と死を悼んだ。


レビン氏はロイター通信とも時々仕事をしており、同社幹部は「ジャーナリズム業界にとって大きな損失だ」と述べた。(共同)
https://www.sankei.com/article/20220623-I4ZM7NA4DBOP5LV3Q4GCPJ3RK4/