>>877
今後のワクチン有効性向上については、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの国内への導入と、交互接種の対象への追加の動向が注目される。米国のファイザー製とモデルナ製のワクチンはmRNAワクチンの代表格だが、中国で販売登録を条件付きで承認された新型コロナワクチンは全5種類で、いずれも国内製(2022年3月8日記事参照)。mRNAワクチンは含まれていない。中国では複数のメーカーがmRNAワクチンの開発に取り組んでおり、臨床試験段階にあるとされる(2022年4月8日記事参照)。

中国国家衛生健康委員会の疾病対策予防専門家委員会の委員、盧洪洲氏は3月30日、香港の公共放送局「香港電台(RTHK)」の取材に際し、「世界で主に使用されている数十種類の新型コロナワクチンのうち、mRNAワクチンの効果が最も理想的で、中国本土への導入に賛同する」との見解を述べた(「香港電台網」3月30日)。