名古屋国税局は15日、納税者の個人情報を第三者に漏らしたとして、静岡県内の税務署の男性幹部(54)と
女性職員(40)を減給10分の2(5カ月)の懲戒処分にしたと発表した。国税庁監察官は同日、国家公務員法
(守秘義務)違反容疑で2人を静岡地検に書類送検した。
 国税局によると、2人は2014年4月~15年12月、納税者の個人情報を記載した書類を任意団体の職員に
複数回提示した疑いが持たれている。
 2人は当時、静岡県内の同じ税務署に勤務。男性は統括国税調査官、女性はその部下だった。
 名古屋国税局は「再発防止に努め、綱紀の厳正保持についてさらに徹底を図っていく」とのコメントを発表した。
漏えいの詳しい状況や団体職員との関係などは「今後の捜査に支障があり、説明できない」としている。