高知県にある早明浦ダムの貯水率が低下し、今後、30%を下回ると見込まれることから、2日から第三次取水制限が行われ、香川県向けの水の供給量が50%削減されます。

香川県や徳島県の主な水源となっている早明浦ダムの貯水率は、平年と比べて50ポイント以上低く、今後、貯水率が30%を下回ると見込まれています。

このため、2日午前9時から第三次取水制限が行われ、供給量の削減率は、香川県向けが35%から50%に、徳島県向けは16.9%から18.2%に、引き上げられます。

第三次取水制限が行われるのは、9年前の平成25年以来です。

取水制限を前に香川県は1日、渇水対策本部会議を開き、この中で高松市や丸亀市などの一部の地域では、一般家庭への給水を5%から18.5%減圧して行うことが報告されました。

県広域水道企業団によりますと、15%以上の減圧給水となった場合、一般家庭でも水道の出が悪いと感じることもあるということです。

また会議では、三豊市にある調整池の「宝山湖」などから取水を始めることを決めました。

香川県は、これによって追加の削減分は、おおむね補填 (ほてん) できる見通しだとして、県民生活に直ちに大きな影響はないとしていますが、県民に対して一層の節水を呼びかけています。

NHK NEWS WEB
2022年7月2日 7時56分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220702/k10013698611000.html